「脚本」という言葉があります。特に物語モノの創作物の制作過程でよく使われる単語です。そしてこの脚本という言葉は、アニメ業界でも頻繁に使われています。
先日、「絵コンテ」に関するブログをアップしました。そのときに、絵コンテはアニメの制作行程のかなり初期の段階で作られるものだと言いました。しかし「脚本」は、絵コンテよりもさらに前段階で作られるものなのです!
ということで、今回はこの「脚本」について勉強したことをまとめていきます!
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脚本というのは、誰がいつどこで何をするのか(ト書き)、どんな発言をするのか(台詞)ということを文字で表した書類のことを言います。
また、同じ意味で使われる言葉に「シナリオ」というものがあります。
アニメ制作における作業の段階としては、絵コンテを切る前の、話の元になるものとして脚本が作られます。特に原作がないものの場合、脚本はその作品の原作の役割を果たします(原作モノに脚本がないという意味ではありません)
この脚本は、監督本人が書くこともあれば、専任の脚本家が担当することもあります。
なお、一般的にはぺら1枚分(200文字)の脚本を放送時間でいう約30秒とざっくり考えて、脚本を書いていくそうです。もちろん、作品ごとに膨らましかたや演出が変わりますので、これはあくまでも目安です。
脚本とよく似たものに、「プロット」や「絵コンテ(ビデオコンテ)」があります。
プロットというのは脚本を書くよりも前に書くもので、いわゆる企画書のようなもののことです。物語の最初から最後までをすべて書いてしまうのではなく、話の重要な部分をなるべく簡潔に書きます。
一方で絵コンテは、脚本の後に作るものです。脚本でト書きとして記したストーリーに絵やセリフをつけて視覚的に直感的にわかるようにし、原画やその次の作業者が場面をイメージできる段階までもっていきます。
つまり、プロットから脚本、絵コンテまでを作る順番を図解すると、こんな感じになります。