Toon Boom日本支社は、Toon Boomのソフトウェアと日本のクリエイターたちの関係にフォーカスしたインタビューシリーズ『Toon Boom Interview Files』の連載をスタートします。第1弾となる今回は、2022年春にTOKYO MX、BS11で放送されたTVアニメ『ヒーラー・ガール』の原案・監督を務めた入江泰浩氏のインタビューをお届けします。 入江氏が、「今作の肝であるミュージカルシーンの実現に大いに役立った」と語るように、彼の制作に欠かせないツールだった絵コンテソフトStoryboard Pro。本記事では『ヒーラー・ガール』の事例からStoryboard Proの可能性についてお聞きしました。 続きを読む »
【Harmony 16】かつてないほど効率的に、優れたアニメーションを制作
創造力と効率性を、どちらも諦めたくない方へ。
新しくなった Harmony 16
アニメーションの世界的な市場規模は、2020年までに約30兆円(2,700億ドル)になると予測されています。これはアニメを制作するアニメーションスタジオやフリーランスアニメーター、そしてこの分野の将来を担うアニメーション専攻の学生にとって、本当に大きなチャンスです。
この世界的な需要増に対応するためには、より質の高いアニメーションを、より効率的に制作できる力が重要になります。
優れたアニメーションを効率的に制作する。Harmony 16は、そのお手伝いをします。
実は世界中の2Dプロダクションの80%以上が、Toon Boomのソフトウェアを利用しています。新しいHarmonyは、この巨大なコミュニティーの沢山のクリエイターへのヒアリングを元に開発されました。
そして、今回特に力を入れているのが、日本のクリエイターのニーズを元にした改善です。
世界的なアニメ制作のデジタル化の流れに比べると、日本ではまだまだ紙を使った制作も多く見られます。また、タイムシートの使い方などは、北米とは違う、日本独自の進化を遂げています。
Harmony 16は、こういった日本の制作方式でも安心してお使いいただけるよう設計されています。
例えば進化したタイムシート機能を使えば、アクションやセル、カメラワークを作成できます。日本のクリエイターが紙でおこなってきた業務を、ストレス無くデジタル化できるのです。もちろん、紙でのやりとりが必要な場合には、Harmony 16で作ったタイムシートをPDF化して印刷可能です。
さらに、新機能のタップ割りモードを使えば、より自然でスムーズなアニメーションを短時間で作成できます。代替描画ビューやオニオンスキン機能を使えば、ワークフローが合理化されます。
さてここからは、より効率的なアニメ制作をサポートする、様々な新機能をご紹介しましょう。
Harmony 16のパワフルな新機能
Harmony 16を日本語環境のデバイスで起動すると、言語設定が日本語になります。これにより、日本での制作業務に必要な機能が見つけやすくなるはずです。また、特に日本で利用される3コマ打ちやタイムシートツールバー機能はデフォルトでオンに設定されます。
タイムシートの機能向上
(Harmony AdvancedおよびHarmony Premiumでのみ利用可能)
今回のバージョンアップにより、Harmony 16には日本のタイムシートに必要とされる機能が多数組み込まれました。例えばアクションやセル、カメラワークのための列が追加され、キーフレームや中割りを示すシルシを記入できるようになりました。また、紙のタイムシートが必要な場合には、そのままPDFとして書き出す事もできます。
カメラビュー内に実現したタップ割りモード
(Harmony AdvancedおよびHarmony Premiumでのみ利用可能)
アーティストにとって使い勝手の良いカメラビュー内に、新しくタップ割りモードが追加されたことで、業務の合理化が進みます。よりスムーズで自然なワークフローが実現し、デジタルアニメの制作時間を短縮できるでしょう。
オニオンスキン機能
(Harmony AdvancedおよびHarmony Premiumでのみ利用可能)
Harmony 16の新しいオニオンスキンビューでは、オニオンスキンツールやこれを制御する不透明度スライダーなどの新機能が、ひとつのウィンドウに統合されています。これによりアーティストは、手元の作業に集中することができ、仕事の能率が上がります。さらに、高度オニオンスキンを使用すれば、表示する絵やフレームを選択し、アニメーションを微調整することも可能です。
複数のフレームを、素早く調整する
アニメ制作では、複数のフレームを横断してキャラクターやプロップを調整する場面が頻繁に発生します。Harmony 16では、オニオンスキンの範囲をアニメーション化できるので、複数フレームに渡るキャラクターやプロップ、ポーズの手動修正が高速化されます。
ブレノードと2D-3D インテグレーション
Harmony 16では、コンポジティング作業も合理化します。いくつかの簡単なステップだけで、アニメーションをバックグラウンドでループさせたり、背景をタイル化し、縦方向または横方向に無限に繋げることができます。また、ブレノード機能を使えば、自然なカメラのブレを再現できます。さらに、3DモデルをHarmony内で2D素材に変換することができます。
代替描画ビュー
カットアウトリグ内にあらかじめ差し替え素材を多数含めておき、動画工程で素材を素早く差し替えることができます。Harmony 16の新しい代替描画ビューは、選択されたレイヤーのすべての描画素材がサムネイル表示されるようになりました。
デフォーマ編集
(Harmony Premiumのみ利用可能)
一度の操作で、カーブまたはエンベロープデフォーマの複数の点を選択し、その形状を変更可能です。そして、ポイントを微調整して正確な位置決めを行うことができます。
マスターコントローラ・セットアップウィザード
(Harmony Premiumのみ利用可能)
より良い使用感を実現するために、Harmony 16にはマスターコントローラ・セットアップウィザードがあらかじめパッケージ化されました。この改善により、リガーやアーティストたちはスクリプト不要で、簡単にこの強力なツールを活用できるようになります。
パフォーマンスの向上
(一部Harmony AdvancedおよびHarmony Premiumでのみ利用可能)
Harmony 16には、そのほかにもソフトウェアのパフォーマンスが向上するよう、様々な改善が施されています。Harmony Serverを使用すれば、ローカルに保存したキャッシュを使い、ファイルのロードと保存に要する時間を短縮することが可能です。その結果、レイテンシーの小さい作業が可能になります。 さらに、4Kを含む映像のレンダリング速度も向上します。
バージョンアップの効果を体験しよう!
Harmony 16は、アーティストのために開発された、史上最もパワフルで生産的なアニメーションソフトです!日本でご活用いただける機能も追加されています!
もちろん、今回ご紹介しきれなかった機能も多数備えています。ぜひ、ご自身の環境でお試しください!
Harmony 16 体験版ダウンロードリンク
Harmony 16 製品版の詳細
Harmony 16の機能で、もし気になったものがあれば、ぜひTwitterやFacebookで、Toon Boom日本公式アカウントまでご連絡ください!公式ハッシュタグは #Harmony16 です!