Toon Boom日本支社は、Toon Boomのソフトウェアと日本のクリエイターたちの関係にフォーカスしたインタビューシリーズ『Toon Boom Interview Files』の連載をスタートします。第1弾となる今回は、2022年春にTOKYO MX、BS11で放送されたTVアニメ『ヒーラー・ガール』の原案・監督を務めた入江泰浩氏のインタビューをお届けします。 入江氏が、「今作の肝であるミュージカルシーンの実現に大いに役立った」と語るように、彼の制作に欠かせないツールだった絵コンテソフトStoryboard Pro。本記事では『ヒーラー・ガール』の事例からStoryboard Proの可能性についてお聞きしました。 続きを読む »
トップアニメーションニュース:ディズニーがフォックスを買収、ネット中立性、Netflixなど!
トップアニメーションニュースとは世界のアニメニュースの速報をまとめてお伝えする週間コラムです。このエディションは12月8日から12月15日をカバーしています。
- ディズニーがフォックスを661億ドルで買収ー何を得たか?
ディズニーが21世紀フォックスを木曜日661億ドル(負債含む)で買収した(Disney bought 21st Century Fox)。今やミッキーのお膝元が、アニメシリーズ「ザ・シンプソンズ」と「ファミリー・ガイ」また「X-MEN」「ファンタスティック・フォー」「アバター」のようなVFX(ビジュアルエフェクツ)の効いた主要作品を含んだ幅広いテレビ、映画部門の権利を握ることとなる。加えて、ディズニーはHuluの経営支配権も獲得した。これでディズニーはストリーミング市場でのNetflixとの闘いに勢いを増して対抗することとなった。
ディズニーがフォックスを得たことで他に何が起こるか“The New York Times”で読む
Source: BCI Entertainment.
- ドリームワークス・アニメーションがNetflixで6つのアニメ作品を発表
ディズニーがフォックスの獲得でNetflixに対抗していく手はずを整えた一方で、Netflixは6つのアニメシリーズでドリームワークス・アニメーション(DWA)との関係を強化した。注目は「She-Ra: Princess of Power」のリバイバルだ。1980年代における女性が主役のファンタジー作品の草分け的アニメである。6作品のうちの半分が「ドリームワークス トロールズ:The Beat Goes On」「ボス・ベイビー:Back in Business」「The Epic Tales of Captain Underpants」を含むDWAのヒット映画だ。
“Forbes”でその他のドリームワークス・アニメーションの作品を確認する
- 史上初ヨーロッパアニメアワードの素晴らしき夜
史上初のヨーロッパアニメアワードが先週フランスのリールにて発表された。そこではToon Boomの存在感も際立った。Storyboard ProとHarmonyが使われた作品がたくさんノミネートされただけでなく、エミールの最初のプラチナスポンサーとしてアワードショーとそれに続くカクテルパーティーにゲストとして参加したのだ。受賞が予想される優秀作品は「ズッキーニと呼ばれて」と「Revolting Rhymes」だ。驚くべきは、その夜がいかにすばらしく艶やかで皆が1つになっていたかである。間違いなくヨーロッパのアニメ産業が燃えていくという気概が感じられた。
“Cartoon Brew”でヨーロッパアニメーションアワードの要約を見る
- アニメにおけるネット中立性の終焉とは
アメリカ連邦通信委員会(FCC)がネット中立性の規制を廃止することが明らかになった。その廃止される規制とはアメリカのインターネットプロバイダーサービスがコンテンツをブロックしたり、速度を遅くしたりすること、コンテンツを高速に配信するためのデジタル「追い越し車線」料金の値上げ、取引の詳細の管理など公平性を保つために2年前に作られたものだ。これはコンテンツをオンラインで発信するアニメーター、特にフリーランサーや小さなスタジオにとって破滅的な影響を与えることになるだろう。
ネットの中立性についての推奨について“Animation Magazine”で読む
Source: Toon Boom.
- ゴールデングローブ賞アニメ映画賞は…
第75回ゴールデングローブ賞のノミネート作品が先週の月曜日に発表された。最優秀作品の候補作品を見てみると、業界のリーダーからインディーズまで多岐にわたっている。ピクサーの「リメンバー・ミー」ヨーロッパの新鋭作品「The Breadwinner」(Storyboard Proによって絵コンテ作成)「ゴッホ 最期の手紙」だ。また、「ズッキーニと呼ばれて」を始め、メインストリームではない映画がノミネートされたことは比較的新しい現象だ。
“Rotoscopers”でゴールデングローブ賞映画賞のノミネート作品のリストを見る
- 細田守の「未来のミライ」が来年7月に公開予定
伝説になりつつある日本のアニメーター細田守は宮崎駿を受け継いだ者と考えられていた。そんな彼の映画作品が来年公開される。「未来のミライ」のリリースは2018年7月20日、それから4歳の男の子が未来からやってきた妹と出会う。細田はスタジオジブリを経て、現在は自身のアニメーション会社スタジオ地図で制作している。
細田守の「未来のミライ」について“Variety”で掘り下げる
Source: The Hollywood Reporter.
- ハリウッド・リポーターのアニメーションラウンドテーブルが帰ってきた
昨年のPR災害( last year’s PR disaster)に続き、7人の白人男性アニメ監督が人種の固定概念を避ける理由と女性の適切な描写が業界の未来につながるという共通理解を話題にしたのは、毎年恒例の「ハリウッド・リポーター」のアニメーションラウンドテーブルだ。今年の「ラウンドテーブル」のタイトルは「全年齢の人向けアニメ映画を作ることのリスク、なぜもっとたくさんの女性を起用することが『重要』なのか」だ。ノラ・トゥーミー(「The Breadwinner」監督)とロリ・フォルテ(「Ferdinand」プロデューサー)並びにトム・マグラス(「ボス・ベイビー」)、クリス・マッケイ(「レゴバッドマンザムービー」)、リー・アンクリッチ(「リメンバー・ミー」、)カイル・バルダ(「怪盗グルーのミニオン大脱走」)が言及している。
“The Hollywood Reporter”で自分の目で2017アニメーションラウンドテーブルを確かめる
- カナダ人アニメーターのレジェンド グラント・マンローが94歳で逝去
カナダ国立映画制作庁(NFB)とカナダのアニメコミュニティーがグラント・マンローの逝去で喪に服している。グラント・マンローは12月9日にモントリオールで亡くなった。94歳だった。マンローはNFB「カナダ映画とアニメのレジェンド」として称され、地元出身の英雄ノーマン・マクラレンによって導かれ1940年にNFBで働き始めた。彼の主な偉業には反戦映画「Neighbours」アニメ映画では「My Financial Career」「Christmas Cracker」がある。
“Toronto Star”でグラント・マンローの生涯を探索する
- Baobabスタジオの「Asteroids!」が上陸
サンフランシスコに拠点を置くVRアニメプロダクション会社Baobabスタジオが最新作品「Asteroids!」の無料ダウンロードを開始した。2016年エミー賞を受賞したVR映画「Invasion」と同じ世界観がセットされている。「ハンガー・ゲーム」のエリザベス・バンクスがチーズをYouTubeのスターIngrid Wilsonがロボットの親友ピアズとして出演しパワーアップしている。視聴者はキャラクターたちとエイリアンの船に没入できる。Baobabは「Asteroids!」がより主流な作品になるだろうと期待している。
“Kidscreen”で“Asteroids!”のVR世界へ飛び込もう
- Anomaly ロンドンの映画「Dear Satan」でホリデーシーズンの到来を告げる
今年も世界を股にかける広告代理店Anomalyがホリデーカードの代わりにアニメーションの物語を選んだ。今年のバージョンは喜びに満ちたホリデーシーズンというよりむしろ邪悪な恐怖をもたらす。サンタがサンタを殺す暗いシーンがクリスマスを救うという。この動画の存在は2Dアニメコンテンツがまだ広告会社の信頼に値するという証拠でもある。
“Adweek”でAnomalyのクリスマス短編動画と物語を読む
Banner image source: @DarrenRovell
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