Toon Boom日本支社は、Toon Boomのソフトウェアと日本のクリエイターたちの関係にフォーカスしたインタビューシリーズ『Toon Boom Interview Files』の連載をスタートします。第1弾となる今回は、2022年春にTOKYO MX、BS11で放送されたTVアニメ『ヒーラー・ガール』の原案・監督を務めた入江泰浩氏のインタビューをお届けします。 入江氏が、「今作の肝であるミュージカルシーンの実現に大いに役立った」と語るように、彼の制作に欠かせないツールだった絵コンテソフトStoryboard Pro。本記事では『ヒーラー・ガール』の事例からStoryboard Proの可能性についてお聞きしました。 続きを読む »
日本アニメの市場規模、2016年に初の2兆円超え!
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みなさん、日本のアニメの市場規模ってご存知ですか?
少し古い情報ですが、2017年10月24日に一般社団法人 日本動画協会から刊行された『アニメ産業レポート2017』にて発表された数字によると、2016年の日本アニメの市場規模が世界全体で初めて2兆円を超え、2兆9億円を記録しました。
その2年前の2014年に記録した1兆6,299億円から2年連続で順調に増加し、ついに16年に大台を突破したということで、大いに話題になりました。
ここでいうアニメ産業の市場には、テレビアニメおよびアニメ映画、アニメ関連商品、アニメに関連する音楽等のイベント、そして海外におけるアニメ関連商品の売上などが含まれます。
日本アニメ市場の成長を引っ張る海外売上
とりわけアニメ市場の成長を牽引したのが、海外での売上でした。特にこの年公開された『君の名は。』は、世界125の国と地域にて公開され、興行収入は約226億円(2億8100万ドル)を記録しました。この記録は『千と千尋の神隠し』の2億7,500万ドルを抜き、日本の映画として世界興行収入で1位になりました。
今回ご紹介した市場規模のデータは、2016年のものです。その後『君の名は。』を超える世界的大ヒット日本アニメはまだ登場していませんが、アニメ業界を取り巻く環境は大きく変化し続けています。
NetflixやAmazonに代表される世界的なコンテンツ配信企業が、アニメに対して本格的に投資を始め、ますます世界から日本のアニメに対する需要が高まっています。一方で中国を始めとするアジア諸国におけるアニメ製作技術の高まりも顕著です。
本家・日本はというと、人材難や労働環境に関する課題に直面しながら、多くのスタジオは2020年ごろまで既に制作の予定が埋まり、手一杯の状況です。
様々な面で国内外から期待と注目を集める日本のアニメ業界が、今後どのように変化していくのか。目が離せません。
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